kalaclista personal instance

昨日寝る前に書いた真の弱者は誰かとか云々の話のなかで、普通なら『救う』と書くところで『掬う』と書いたけど、あれ誤字じゃなくて意図的にそう書いたんだよね。

なんでかって言うと、物理的な事象、例えば傷病で生命の危機に瀕していると言う状況で命を繋ぐ、みたいな話は『救う』で問題ないんだけど、内心において他人を救う、なんて言うのは基本的に出来ない事柄だから。

メタ認知みたいな話になるけど、内心における『救い』とは『自分は「救われた」と認識すること』であるため、どんなに相手に尽そうとも、相手が自身を『救われた』と認識されない限りその相手が救われることは無い。

なんで内心における『救い』って究極に個人に閉じてる話で、周りが出来るのは『あなたは自分を「救われた」と認識して良いんだよ』って手助けすることぐらい。

そのためここに気がつかずに『他人を救おう』とか考えると、良くて有難迷惑、悪くて傲慢になるので、まぁやっても良いのは相手が許す範囲で困難への対処を手伝うぐらいかな、と思ってます。

ちなみに元の話はこれね：

https://kalaclista.com/@nyarla/statuses/01H81YQZRPKH11J0D6CG30ZRME

今日社会の話をしたんで寝る前に一つだけ社会の話をしておくと、『人間社会に於いて真に弱い者は誰か』って言う問いがあるとするなら、その答えは『誰にもかえり見られない者』、掬い上げるのが最も難しいのは『誰かにかえり見られることを拒む者』です。

この二つは当事者属性とか経済状況とかの様々な属性は一切関係無くて、誰にもかえり見られなければその人が孤独死しても気づかれないし、過去の積み重ねで誰であれ拒むようになれば、例え困窮したまま死ぬ、と分かっているにも関わらず一切の手出しをする事すら出来ない 、とかそう言う状況になります。

そしてそう言う前提がある中で、せめて自分が助けれる範囲でもなんとか……と言うのが善行だと思うし、その事へ向き合うことを無自覚に拒否して救いやすい人だけを救う、みたいなのは単なる自己満足ですね。

あと他者をかえり見て掬う、と言う事で一番最初にやるべき事は、自分をかえり見て扱うってことですね。まずは自分を粗末に扱う事を止めてから、じゃないと、やっぱり引きずられますから。

なので弱きを掬うとか心配りをしたいのであれば、私は最低でもこの答えは頭の叩き込んでおく必要がある、と思っています